7月3日、タイ・コンケン県のSrisangwan校にて、
2026年度WAFCAT奨学金授与式・学生オリエンテーションを開催しました。
今年のテーマは
「すべての子どもに、可能性を育む機会を。」
Because Every Potential Deserves the Opportunity to Grow
この想いのもと、タイ15県・18の教育機関に通う
52名の障がいのある子どもたちへ、60件の奨学金を届けました。
WAFCAの奨学金は、学費を支援するだけではありません。
通学のための交通費や補助具、インターネット通信費、寮費や介助費、日用品、おむつ代など、
一人ひとりの生活や学びに合わせて必要な支援を届けています。
さらに、奨学金を渡して終わりではなく、子どもたちの学習状況や生活を継続的に見守りながら、
夢に向かって歩み続けられるようサポートしています。
当日は、日本とタイの支援者、学校関係者、保護者が会場とオンラインで参加し、
子どもたちの新たな一歩をみんなで応援しました。
また、在校生や卒業生の体験を紹介する展示や、日本からの応援メッセージも紹介され、
子どもたちの未来を信じる人たちの想いが集まった、あたたかな一日となりました。
日本から届けた、保護者代表・青木小百合さんのメッセージ
今回の奨学金授与式には、日本からWAFCABA ARTのメンバーであり、
障がいのあるお子さんを育てる保護者でもある青木小百合さんが参加してくださいました。
「日本のお母さん」として、タイの奨学生や保護者へ、
ご自身の経験や子どもたちへの願いを込めたメッセージを届けてくださいました。
言葉や文化は違っても、子どもの幸せを願う気持ちは世界共通です。
ぜひ、青木さんの想いをご覧ください。

こんにちは。青木小百合です。
今日はみなさんと出会えることをとても楽しみにしてきました。
私には、25歳と22歳の娘、そして16歳の息子・理人がいます。
理人は1歳のときに脳性まひになり、身体にいくつもの不自由なところができてしまいました。
当時の理人は、生まれたばかりの赤ちゃんのように、泣くことしかできませんでした。
それでも少しずつ、
笑ってくれた日。
お菓子を自分の口に運べた日。
ひとりで座れた日。
いたずらができるようになった日。
怒ることができた日。
できるようになったことを、私たち家族は一つひとつ「すごいね!」「よく頑張ったね!」と、心から喜びました。
理人は、私たちに教えてくれました。
何気ない毎日は、決して当たり前ではないこと。
「できる」ということは、一つひとつが奇跡の積み重ねなのだということ。
そして、理人の笑顔は、私たち家族だけでなく、周りにいるたくさんの人を笑顔にし、幸せな気持ちにしてくれます。
理人には、苦手なことや、できないことがたくさんあります。
でも、笑顔は1番です!
私は、誰にでもきっと、その人だけの素敵なところがあると信じています。
だから、どうか自分に自信を持ってください。
そして、自分がやりたいことに一生懸命挑戦してください。
できることを大切にしながら、毎日を楽しく過ごしてほしいと思います。
もちろん、つらい日もあるでしょう。
悲しくて涙が出る日もあると思います。
そんなときは、無理に我慢しなくて大丈夫です。
その気持ちも、どうか大切にしてください。
私たちは、一人ではありません。
たくさんの人に囲まれ、支え合い、助け合いながら生きています。
だから、大丈夫。
そばにいてくれる人を大切に。
そして、自分自身のことも、どうか大切にしてください。
今日は、本当にありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
国も文化も違うタイと日本。でも、子どもの幸せを願う親の気持ちは同じなんだと、改めて感じた時間でした。
WAFCAが届けているのは、奨学金だけではありません。
子どもたちが「自分らしく学び、未来を描ける」という希望、そして、その子どもたちを支えるご家族にも「ひとりじゃない」と感じてもらえるつながりを届けたい。
そんな想いを、これからも大切にしていきたいと思います。