体に合った車いすを
1割の負担のみで購入できる
Dream’s Story
WAFCAはアジア(タイ・インドネシア・中国)の障がい児に車いすを提供し、進学や就職を叶えることで彼らの未来の選択肢をひろげています。WAFCAとつながったことで、家で孤独だったドリームさんが夢を実現するまでのエピソードを紹介します。
11歳のとき、
高熱を発症し
突然歩けなくなりました
タイの東北地方、農村部出身のドリームさんは、健康な赤ちゃんとして生まれました。11歳のとき、1週間ほど高熱が続きました。ようやく熱が下がったものの、立ち上がろうとすると体がうまく動かないことに気がつきました。その後、筋力が徐々に低下し、最終的には自力で体を支えられなくなってしまいまい、寝たきりになってしまいました。
開発途上国と言われる地域では、病院が足りていない、
交通機関がないなどすぐに病院にアクセスすることができません。
病院にアクセスできたとしても、衛生環境が悪く、病気が悪化したり、合併症を起こすリスクが高いという現状があります。
支給される車いすは大人用
私には使えません
自力で歩くことができなくなってしまったドリームさん。家族は経済的に余裕がなく、車いすは買えません。行政から支給される車いすは大人用だけで、11歳のドリームさんでは使えません。外で友達と遊ぶのが大好きだったドリームさんは、走ることも、自由に外に出ることすらできなくなってしまいました。
WAFCAの活動国であるタイ、インドネシアを含むアジアの途上国では、社会的制度が整っておらず、子どもは自分の体にあった車いすを国の制度を使って手にいれることができません。
日本
体に合った車いすを
1割の負担のみで購入できる
タイ・インドネシア
支援が全くない
または大人用の車いすが支給され
子どもでは使えない
学校も行けなくなって
1日中天井を
見つめるだけ…
自由に外出ができなくなってしまったドリームさんは、もちろん学校に通学することもできません。泣く泣く学校を諦め、家に閉じこもる日々が続き、だんだんと心も元気をなくしていきました。
自宅で寝たきりで生活する子ども
ドリームさんも同じように、自分の意思で動くことができず一人天井やテレビや見て1日を過ごしていました
WAFCAが支援するタイ・インドネシアでは、障がいのある子どもたちの教育機会が大きな課題となっており、わずか30%しか学校に通うことができていません。一方で、日本では子どもの99.9%が中学校を卒業しており、その差は明白です。この違いは経済的な格差だけでなく、教育インフラや社会の支援体制の違いも反映しています。
WAFCAと出会って、
少しずつ前に進めるように
勉強をいつ再開できるか先が見えなかった時、ドリームさんは学校からの紹介でWAFCAとつながりました。体にあった車いすを受け取ることができ、数ヶ月ぶりの外出が叶いました。
家に引き篭もる生活が続き、すっかり気力をなくしてしまっていたドリームさんでしたが、車いすを受け取ってから、自分でできることが増えていったことで、少しずつ自信を取り戻していくことができました。そして、その後無事に復学を果たしました。
WAFCAでは、子どもたちそれぞれの体にあった車いすを提供しています。また、車いすを提供するだけではなく、その後のフォローアップ、修理、交換もセットで行い、生活の質の向上を目指しています。
今度は私が
誰かの役に立ちたい
復学後、熱心に勉強したドリームさんは優秀な成績で進学し、WAFCAの奨学金を受けて大学に進学に挑戦しました。
見事大学に進学したドリームさんは、卒業後「人の役に立てることがしたい」そんな想いを叶えるため、県庁の市民協働課での就職を決めました。
車いす、歩行器、義足の障がい児を対象とした奨学金の提供を行なっています。奨学生が通う学校を対象としたバリアフリートイレ、スロープ、通路の設置や、進学相談などもあわせて行い、卒業や進学までサポートしています。
ドリームさんのように、アジアには移動の自由がないことによって
将来の選択肢が閉ざされてしまう子どもたちがいます。
WAFCAは、そんな子どもたちにその子にあった車いすを提供することで、
外出の楽しさ、勉強できる喜び、働くことの生きがいを届けています。
会員になる・寄付する
会員としてのご寄付、今回のみのご寄付などさまざまな方法でご支援が可能です。
法人としての支援・協働
寄付・助成だけでなく、さまざまな形での協働が可能です。
ボランティア・インターン
WAFCAの仲間として、アジアの障がい児に車いすや教育支援を一緒に届けませんか。
Copyright © 特定非営利活動法人 アジア車いす交流センター. All rights reserved.