2026.09.11
現地事務局からの便り
「届けて終わり」ではない。タイで進める、持続可能な車いすサービス

7月16日・17日、WAFCAのタイ現地パートナー・WAFCATは、
ターク県特別支援教育センター、デンソー・タイ労働組合の皆さまとともに、
障がい児への車いすサービスと地域の支援体制づくりに取り組みました。

今回届けたのは、車いすと歩行器あわせて11台。
一人ひとりの身体の状態や生活環境に合わせて組み立てやフィッティング、調整を行い、子どもたちに届けました。
しかし、WAFCATの車いすサービスは、贈って終わりではありません。
今回は、すでに車いすを利用している2つの家庭を訪問しフォローアップも行いました。
車いすは、身体に合わせて届けても、実際に家庭や学校で使い始めて初めて見えてくる課題があります。そこで、子どもが日々過ごしている環境の中で、車いすが適切に使われているかを確認し、必要な改善点を検討。保護者や先生にも、安全な使い方や子どもの発達を支えるためのアドバイスを行いました。
こうした利用者からの声や現場で得た情報を、その後のサービス改善につなげていくことも、WAFCATが大切にしている取り組みです。

さらに重要なのが、WAFCATだけが車いすを提供できる状態にしないことです。
WAFCATは、特別支援教育センターの管理者や理学療法士の先生など、地域で子どもたちを支える人たちと知識や経験を共有しながら、車いすサービスの質を高めています。
今回も、ターク県にてWHO(世界保健機関)の車いすサービスに関するガイドラインへの理解を、管理者から理学療法士の先生へと広げ、最終的に子どもたちがより質の高いサービスを受けられる体制づくりを進めました。



車いすを届けることだけではなく、知識を地域に蓄積し、継続的にフォローし、現地の支援者が自分たちで子どもたちを支えられるようになること。
WAFCATは今、長年積み重ねてきた車いす支援を、地域の中で持続する「仕組み」へと発展させています。
一台を届けたその先も、子どもたちが安心して車いすを使い、日々の生活への参加や自立につなげていけるように。
WAFCAはこれからもWAFCAT、地域の専門職や関係機関とともに、タイの子どもたちを支える持続可能な車いすサービスを育てていきます。



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