2026.09.11
現地事務局からの便り
教育支援の「その先」へ。インドネシアで就労・自立に向けた取り組みがスタート

WAFCAでは、長年にわたり、障がいのある子どもたちへの車いす提供や教育支援に取り組んできました。
その中で見えてきた次の課題が、学校を卒業したあとの就労や社会参加です。
教育を受ける機会を支えるだけでなく、その先にある「働くこと」「自分らしく生活すること」まで、子どもたちの選択肢を広げていきたい。
2025年度に株式会社オリエントコーポレーション様からいただいたご寄付を活用し、WAFCAでは数年をかけて、タイ・インドネシアで教育から就労・自立へとつなげる「ORICO PROJECT」に取り組んでいきます。
その第一歩として、WAFCAインドネシア(以下、WAFCAI)での活動が始まっています。

プロジェクトのスタートにあたり、WAFCAIでは、車いすを利用する子ども・若者とその家族へのヒアリングを行いました。
参加者がWAFCAIの会議室に集まり、その後、本人と保護者の2つのグループに分かれて、それぞれが抱えている課題や将来について意見を交わしました。
将来、どのように働きたいのか。
どのようなことに不安を感じているのか。
自立に向けて、どんな力や機会が必要なのか。
支援する側だけでプログラムを決めるのではなく、本人や家族の声を聞きながら、必要な取り組みを考えていきます。

7月28日には、ORICO PROJECTに参加する障がいのある若者を対象に、基礎的な起業について学ぶワークショップを開催しました。
参加したのは9名の若者たち。それぞれ保護者や介助者とともに参加しました。
ワークショップでは、起業に関する基礎的な知識を学ぶだけでなく、アイデアを生み出すこと、リスクについて考えること、そして自分の考えを具体的な行動につなげていくことなどを学びました。
目指しているのは、参加者全員が起業家になることではありません。
自分には何ができるのか。どんな仕事や生き方を選びたいのか。
一人ひとりが将来の可能性を考え、自分自身で選択していくための力や自信を育てることを目指しています。

車いすによって、行ける場所が増える。
教育を受けることで、学びや将来の可能性が広がる。
しかし、それだけで「選択できる未来」が実現するわけではありません。
学校を卒業したあとにも、働く機会があり、社会とつながり、自分の人生について自分で選べること。
WAFCAがこれまで取り組んできた車いすや教育の支援を、その先の就労や社会参加へどうつないでいくか。 ORICO PROJECTは、そのための新しい挑戦です。
今回のワークショップは、その長い取り組みの最初の一歩です。
これからも、参加する若者たちの声を聞きながら、一人ひとりの未来の選択肢を広げる取り組みを進めていきます。
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